鍼灸治療後に痛みが増した。鍼灸師が解説
こんにちは!【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸師の熊谷陸です。→熊谷陸の経歴・実績はこちら
こちらの記事では、鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)治療後に痛みが増した。というケースがございましたので、痛みが増した原因と対処法をはり師きゅう師の国家資格を保有する熊谷がご紹介していきます。
鍼灸治療へのご不安や気になる点が少しでも解消されますと幸いです。
目次
鍼灸治療後に痛みが増したのはなぜか
鍼灸治療後に痛みが増す原因は主に【瞑眩(めんげん)・好転反応(こうてんはんのう)による痛みの増加】【鍼治療によって起こる内出血の痛み】【もともとある痛みの原因が他にある場合】の3つが主に考えられます。
下記でそれぞれ詳しくご説明をいたしております。
瞑眩(めんげん)・好転反応(こうてんはんのう)による痛みの増加
鍼灸治療後に瞑眩・好転反応によって稀に筋肉痛のような痛みや患部のだるさなどの不快症状を感じることがございます。
瞑眩・好転反応とは、鍼灸治療によってより良い状態へと体が変化しているサインのことです。鍼灸治療後に痛みが増す要因として瞑眩・好転反応によるものが多い傾向にございます。
鍼灸治療による筋肉の凝り解消・血液循環の促進・新陳代謝の向上など多くの効果によって体に急な変化が起こると、患者様の体が変化に対応できずに様々な不快症状が引き起こすことがございます。
痛みが増す原因が瞑眩・好転反応であれば急な変化に体が馴染むことで筋肉痛やだるさといった症状は落ち着いていきますので、施術後2~3日程度は安静に過ごして様子を見ていただくことをおすすめしております。
→好転反応の期間について詳しくはこちら
鍼治療によって起こる内出血の痛み
鍼治療で患部への施術を行うことで、毛細血管や筋肉に損傷を与えて内出血を引き起こすことがございます。
内出血を引き起こすと皮膚の色が変色したり圧迫をすると痛みが出る、筋肉を動かすと痛みを感じるといった症状が起こります
鍼治療では意図的に患部に微細な傷を与えることで、人間が本来持つ自然治癒力を最大限まで高めることができるため肩こりや腰痛を改善することができます。鍼の施術では、全身に張り巡らされている毛細血管を避けて施術することは難しく、内出血を伴ってしまう恐れがございます。
内出血が起こった際には、あまり刺激を加えないようにしていただければ1〜2週間ほどで消える傾向にござます。
→鍼治療で起こる内出血について詳しくはこちら
③もともとある痛みの原因が他にある場合
もともとある痛みの原因が他にある場合というのは、肩こりでお悩みの患者様へ肩に鍼灸治療を行なったが一切症状が緩和されずに、むしろ日が経つにつれて悪化していく場合は心臓や肺の病気を疑うことがございます。
その際には、一度担当した鍼灸治療院の先生にご相談ください。痛みの原因が違う箇所にある可能性があるため、整形外科や病院への受診を勧める場合がございます。
鍼灸によって大きな怪我や病気になったというわけではなく、もともと痛みの原因が内臓や脳など別のところにある可能性もあることも考えられます。
鍼灸治療後に痛みが増した時の対処法
鍼灸治療後に痛みが増したときは原因に合わせて対応が変わります。それぞれの症状に合わせた対応をご紹介します。
瞑眩・好転反応による痛みの増加に対する対処法
瞑眩・好転反応による痛みの増加には安静にして、しっかり水分補給をしていただくのが一番です。
鍼灸治療だけでなくマッサージでも起こることがありますが、凝り固まっていた筋肉をほぐすことで体の血液循環が急激に良くなり、新陳代謝(しんちんたいしゃ)が高まります。こうした急な変化に体が対応できずに、さまざまな不快症状が現れることを瞑眩(めんげん)・好転反応(こうてんはんのう)と呼びます。
瞑眩・好転反応は体がより良い状態に向かおうとしているサインですので、ご安心ください。
施術後の痛みの増加で一番多い原因は瞑眩・好転反応によるものが多いです。急な変化に体が馴染むことで痛みは落ち着きますので、施術後2・3日程度は安静にしていただくことをおすすめしております。
鍼治療によって起こる内出血の痛みへの対処法
鍼治療後によって起こる内出血の痛みには治療後3日目まではなるべく冷やして頂くと痛みが緩和されます。
4日目以降は内出血に伴う炎症が治まるため、逆に温めていくと内出血が消えるのが早くなります。何も処置を行わなくても数日〜2週間程度で内出血は消えます。
鍼治療によって起こる内出血は、全身に張り巡らされている毛細血管という細い血管に傷がつくことで起こります。本来血管には弾力性があ流ため、鍼によって傷つくことはほとんどありません。しかし、血液循環の悪い血管は弾力性が低下するため、鍼による施術でも傷がつき内出血を起こすことがあります。
内出血は痛みを伴うため良いものではないと思われますが、身体にとっては決して悪いものではありません。東洋医学の考え方では、内出血がもたらす効果は【体の中にある悪いものを外へと排出してくれるもの】【血液の流れが停滞しているところをスムーズにしてくれるもの】【体の不調を改善するもの】の3つが主に考えられております。
内出血は悪いものではないですが、なるべく起こさないように施術をしておりますので不安な方はあらかじめご相談くださいませ。
③もともとある痛みの原因が他にある場合
内臓や神経の影響によって肩こりや腰痛を伴うことがあります。そのため痛みが増してなかなか変化がないときは担当の鍼灸師に一度相談をして、整形外科や病院への受診をしていただくことが良い可能性がございます。
通常の肩こりや腰痛でも2〜3ヶ月ほど施術をすることで良くなるため判断が難しいですが、施術をする度に痛みの度合いが落ち着いていけば問題ないことが多い傾向にございます。
ご本人での判断が難しいと思いますので、一度施術者にご相談いただけますと幸いです。
まとめ
ここまでブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は【鍼灸治療後に痛みが増した。原因と対処法について】についてご紹介させていただきました。
鍼灸治療後に痛みが増したと感じることがございます。痛みの原因は3つの事象が考えられます。①好転反応による痛みの増加②鍼施術によって起こる内出血の痛み③もともと痛みの原因が他にあるときです。
ほどんどの場合が①の好転反応による痛みの増加です。大体2、3日様子を見ていただければ痛みが落ち着いていきますので、水分補給をしっかりして安静にしていただくことをおすすめします。
鍼灸治療後に痛みが増すことは、体がより良い状態へと向かおうとするサインです。
痛みはマイナスなイメージがありますが、好転反応によることが大多数で体が良い状態に進んでいる最中ですのでぜひ、1度で鍼灸治療を終わらせず継続して治療を受けていくことをお勧めしております。
2〜3週間ほどしても痛みが取れない場合は、施術を担当した鍼灸師にご相談くださいませ。些細なことでもご不安な点や気になることがございます際には、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師:熊谷陸
この記事を書いた人
あん摩マッサージ指圧師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第146112号)
はり師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 184484号)
きゅう師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第184295号)
公益社団法人 日本鍼灸師会 会員
公益社団法人 埼玉県鍼灸師会 会員
所沢市鍼灸師会 会員
サウナマイスター
習字 2段
書記 2段
空手 茶色帯
◯実績
FCバルセロナアカデミートレーナー帯同
MLBロサンゼルス・エンゼルス研修
ZUMBAカンファレンストレーナー帯同
東急スポーツサッカートレーナー帯同
おこしやす京都トレーナー帯同
社会人野球部トレーナー研修
都内鍼灸接骨院にて院長