なぜ同じ治療を受けても良くなる人・戻る人がいるのか?

こんにちは。【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師の熊谷陸です。→熊谷陸の経歴・実績についてはこちら
「同じ症状で、同じ治療を受けているはずなのに、あの人は良くなって、自分はまた元に戻ってしまった…」
このように感じたことはございませんでしょうか。
実際の現場では、同じ治療法を選ばれていても、順調に改善される方と、一度良くなっても症状が戻ってしまう方がいらっしゃいます。
その違いを目の当たりにし、「自分の体が悪いのでは」「治療が合っていないのでは」と、不安を抱えてしまう方も少なくありません。
しかし、症状が戻ってしまうことは、決して珍しいことではなく、体質や生活、体の使い方といった背景の違いが大きく関係している場合が多いのです。
同じ症状に見えても、原因は一人ひとり異なります。そのため、治療の受け方や回復の過程にも差が生じてしまいます。
こちらのブログでは、「なぜ同じ治療でも良くなる人と戻る人がいるのか」その理由を、専門的な視点からわかりやすくご説明いたします。
今後の治療や体との向き合い方を考えるヒントとして、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

目次
同じ治療を受けても「良くなる人」と「戻る人」がいる

結論として、同じ治療を受けていても「順調に良くなる人」と「一度は良くなるものの症状が戻ってしまう人」がいることは、決して珍しいことではございません。
理由は、治療の方法そのものよりも、その方の体の状態や生活背景が大きく影響しているためでございます。
治療はあくまで体を整えるための手段であり、体の受け取り方や回復力は一人ひとり異なります。そのため、同じ治療を行っても改善のスピードや持続性に差が生じるのです。
実際に、施術後すぐに楽になり、その状態が安定していく方もいれば、数日は良いものの、日常生活に戻ると再び症状を感じてしまう方もいらっしゃいます。
これは「治療が合っていない」というよりも、体の土台となる部分が十分に整っていない状態で、再び負担がかかっているケースが多く見られます。
つまり、「良くなる人」と「戻る人」の違いは、特別なものではなく、体の状態や回復の準備がどこまで整っているかの違いであることが少なくありません。
治療内容が同じでも結果が違う理由
治療内容が同じであっても結果が異なるのは、治療が作用する“土台”が人それぞれ違うからでございます。
人の体は、筋肉・関節・神経・血流・姿勢・生活習慣などが複雑に関係し合って成り立っています。
治療によって一時的に筋肉が緩み、痛みが軽減したとしても、日常生活で同じ負担がかかり続ければ、体は再び元の状態へ戻ろうとします。
一方で、体の使い方や負担のかかり方が見直され、治療によって整った状態を維持しやすい方は、改善が安定しやすくなります。
この違いが、「同じ治療なのに結果が違う」と感じる大きな要因となります。
たとえば、同じ肩こりや腰痛でも、長時間のデスクワークが中心の方と立ち仕事が多い方では、体にかかる負担の種類が異なります。
そのため、治療後の体の反応や戻りやすさにも差が生じるのです。
良くなる人と戻る人をわかる根本的な違いとは
「良くなる人」と「戻る人」を分けている最大の違いは、症状の奥にある根本原因まできちんと向き合えているかどうかでございます。
痛みや不調は“結果”として現れているものであり、その背景には日常生活や仕事による体の使い方、姿勢のクセ、疲労の蓄積などが深く関係しています。
そのため、表に出ている症状だけを整えても、原因が残ったままでは、再び同じ不調が現れやすくなります。
一方で、体に負担をかけている根本要因を見極め、そこにアプローチできている場合は、治療の効果が安定しやすく、改善が持続しやすくなります。
同じ症状でも生活習慣や仕事で原因は変わります
同じ症状であっても、生活習慣や仕事の内容が違えば、原因は大きく異なります。
体にかかる負担の種類やかかり方が、人それぞれ異なるためでございます。
長時間座り続ける方、立ち仕事が多い方、重い物を扱う方、細かい作業を繰り返す方では、同じ肩こりや腰痛でも、負担が集中する部位や筋肉がまったく違います。
そのため、「症状が同じだから治療も同じ」という考え方では、改善に差が出てしまうことが少なくありません。
例えば、
・デスクワーク中心の方は、姿勢の崩れや血流低下
・立ち仕事の方は、下半身の疲労や体重のかかり方
・育児や介護をされている方は、無理な体勢の積み重ね
といったように、原因は生活背景によって変化いたします。
根本原因にアプローチできていないと症状は戻りやすい

根本原因にアプローチできていない場合、症状は戻りやすくなります。
痛みが軽減したとしても、原因が残っていれば体は再び同じ反応を起こすからでございます。
これは「治療が効かなかった」というよりも、「原因まで届いていなかった」と考える方が適切な場合も多く見受けられます。
特に、忙しさやストレス、生活リズムの乱れが重なると体は無理を補おうとし、再び不調を表に出します。
その結果、「一度良くなったのに、また戻ってしまった」という状態になりやすくなります。
「一時的に楽になる治療」と「改善を目指す治療」の違い
「一時的に楽になる治療」と「改善を目指す治療」には、目的の違いがございます。
前者が“今あるつらさを和らげること”を主とするのに対し、後者は“なぜその症状が出ているのか”に目を向けているためでございます。
どちらも必要な場面はございますが、再発を防ぎたい場合には、原因への視点が欠かせません。
一時的な緩和だけでは、
・生活が元に戻る
・疲労が蓄積する
・同じ部位に負担がかかる
という流れを断ち切ることが難しくなります。
改善を目指す治療では、体の状態を長期的に整えていく視点が重要となります。
症状が長引くほど治療期間が必要になります

症状が長く続いている場合、改善までに一定の治療期間が必要となることは、決して珍しいことではございません。
その理由は、体が不調の状態に慣れてしまい、それを「通常の状態」として記憶してしまうためでございます。
長期間にわたって同じ部位へ負担がかかり続けると、筋肉の緊張や神経の過敏さが定着し、体は回復するためのスイッチが入りにくい状態となります。
その結果、元の良い状態へ戻るまでに、どうしても時間を要してしまいます。
特に慢性的な症状では、神経が痛みや違和感を「危険信号」として覚えてしまい、わずかな刺激に対しても不調として反応しやすくなります。
このような状態では、一時的に症状が和らいだとしても、再び戻りやすい体の状態が続いてしまう傾向がございます。
しかし、適切な治療を継続しながら体にとって負担の少ない状態を繰り返し経験させていくことで、神経の過敏さは徐々に落ち着き、体は「安全な状態」を再学習していきます。
そうすることで、回復のスピードは少しずつ安定し、症状も戻りにくくなっていきます。
症状が長引いている場合こそ、焦らず、体の変化を一つひとつ積み重ねていく姿勢が、結果的に改善への近道となります。
まとめ
ここまでブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回こちらのブログでは【なぜ同じ治療を受けても良くなる人・戻る人がいるのか?】についてご紹介させていただきました。
治療で「良くなる人」になるためには、症状そのものだけでなく、症状を生み出している根本原因と向き合う視点を持つことが大切でございます。
同じ症状・同じ治療内容であっても、回復の仕方に差が出る背景には、体の状態や生活環境、症状が続いてきた期間の違いがございます。
痛みや不調は、突然現れたように感じられても、実際には日々の姿勢、体の使い方、仕事や生活による負担の積み重ねによって形成されているケースがほとんどです。
そのため、表面的な症状の緩和だけを目的とした治療では、一時的に楽になっても、同じ負担が繰り返されることで症状が戻りやすくなってしまいます。
一方で、体全体のバランスや負担のかかり方を見直し、原因に合わせたケアを積み重ねていくことで、体は少しずつ「良い状態」を取り戻していきます。
・同じ肩こりでも、デスクワーク中心の方と立ち仕事の方では原因が異なる
・痛みが数週間の方と、何年も続いている方では回復までの道のりが違う
・治療とあわせて体の使い方を見直した方ほど、症状が安定しやすい
このように、「症状」ではなく「体の背景」に目を向けることが、結果の差につながってまいります。
治療で「良くなる人」とは、特別な体質の方ではございません。
ご自身の体の状態を正しく理解し、原因に合った治療を継続しながら、回復の過程を受け入れていける方が、結果として症状の戻りにくい体へと近づいていきます。
もし、「なぜ良くなったり戻ったりを繰り返すのか」とお悩みでしたら、一度立ち止まり、体を根本から見直す視点を持ってみることが、改善への第一歩となるはずでございます。
その他に気になる点やご不明点がございます際には、【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】までご相談くださいませ。
【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師:熊谷陸
この記事を書いた人
あん摩マッサージ指圧師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第146112号)
はり師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 184484号)
きゅう師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第184295号)
公益社団法人 日本鍼灸師会 会員
公益社団法人 埼玉県鍼灸師会 会員
所沢市鍼灸師会 会員
サウナマイスター
習字 2段
書記 2段
空手 茶色帯
◯実績
FCバルセロナアカデミートレーナー帯同
MLBロサンゼルス・エンゼルス研修
ZUMBAカンファレンストレーナー帯同
東急スポーツサッカートレーナー帯同
おこしやす京都トレーナー帯同
社会人野球部トレーナー研修
都内鍼灸接骨院にて院長