関節の動きの悪さが痛みの原因。鍼灸院で行う可動域改善と関節アプローチ

こんにちは。【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師の熊谷陸です。→熊谷陸の経歴・実績についてはこちら
「マッサージで筋肉をほぐしても、痛みが戻ってしまう」「可動域がなかなか改善せず、動かすたびに違和感が出る」
このようなお悩みを抱えている方は、実はとても多くいらっしゃいます。
痛みを“筋肉のコリ”だけが原因だと思いがちですが、症状が長く続く背景には “関節の動きの悪さ” が隠れていることがございます。
特に四十肩・五十肩のように関節のロック(動きの制限)が起きやすい症状では、筋肉を緩めるだけでは十分に改善が進まないケースもございます。
関節にわずかなズレや“ひっかかり”があると、その周りの筋肉や神経が常に緊張し、結果として痛みや可動域の低下が続いてしまうのです。
当鍼灸院では、こうした関節の問題に対して、鍼灸による深部の緊張をゆるめる施術・関節モビライゼーションによる可動域改善。この2つを組み合わせることで、関節の滑らかな動きを取り戻すサポートを行っております。
「なぜ関節が悪くなると痛みが取れにくいのか?」「どうすれば可動域を取り戻せるのか?」
こちらのブログでは、その理由と改善への具体的なアプローチを、できるだけわかりやすく解説してまいります。
痛みが続いてお困りの方にとって、少しでも安心につながる情報になれば幸いでございます。

目次
関節の動きが悪いと痛みが取れない理由とは

関節の可動域が低下すると、周囲の筋肉・靭帯・神経に余計な負担がかかり、痛みが取れにくい状態が続きます。
本来、関節は「すべる・回る・転がる」といった動きを滑らかに行いながら、腕や足の動作を支えています。
しかし、この動きが制限されると関節だけでなく周囲の組織に負荷が集中し、筋肉の張りや神経の圧迫が起こりやすくなります。
関節が正常に動ける環境を整えることが、痛みの改善には欠かせません。
“筋肉だけ”では解決できない痛みがあるのは、このためです。
関節がスムーズに動かないと筋肉や神経に負担がかかる
関節の動きが悪くなると、その周囲の筋肉や神経が常に緊張しやすくなり、結果として痛みが強く残ります。
関節が本来の動きを失うと体は動作を補おうとして筋肉に“代償動作”を求めます。
これが繰り返されると、筋肉が硬くなり、その下を走る神経も圧迫されてしまいます。神経が圧迫されると痛みやしびれが出やすくなり、症状が治りにくくなるのです。
例えば、関節が動かないため、腕を上げるたびに筋肉が引っ張られる・股関節が硬いことで、腰の筋肉が必要以上に緊張してしまう・硬くなった筋肉の下で神経が“はさまれた”状態になり、しびれが出る。といった代償が引き起こされることが考えられます。
筋肉の緊張が続けば血流も悪くなり、痛みの悪循環に陥ります。
痛みを根本から改善するには、筋肉だけでなく「関節そのものの動き」を整える必要がございます。
”筋肉だけ”では改善しない関節由来の痛みの特徴
関節が原因の痛みには、筋肉由来とは異なる特徴がございます。
関節のズレやロックが起きていると、痛みの出る動きや姿勢がはっきりしていることが多く、筋肉の硬さとは関係なく症状が出ます。
【関節由来で起こる痛みの特徴】
・特定の角度でだけ痛みが強い
・筋肉は柔らかいのに痛みが続く
・寝返りや腕を上げる動作でズキッとする
・ストレッチやマッサージでは変化が少ない
これは、関節が正常な滑り運動を行えていないため、その動作だけ負担が集中してしまうのが原因です。
筋肉をほぐしても改善しないなら、痛みの根本が“関節”にある可能性が非常に高くなります。
関節のズレが動きを悪くする要因
関節のズレ(アライメント不良)があると、関節が本来の位置で動けず、痛みや可動域制限が起こりやすくなります。
関節は、わずかな角度や位置のズレでも滑らかな動きを失ってしまいます。
その結果、関節が引っかかるように動き、周囲の筋肉や靭帯が過剰に緊張します。
・肩関節の前方ズレで腕が上がらなくなる
・股関節の角度のズレで歩くたびに腰に負担がかかる
・肩甲骨の位置が崩れ、肩周辺の関節が正常に動かなくなる
これらはすべて、関節が「本来の軌道」で動けなくなっている状態です。
痛みが長引く背景には、見えない“関節のズレ”が潜んでいることも多いのです。
四十肩・五十肩でよく起こる関節のロックと痛みの関係
四十肩・五十肩では、肩関節がロック(動きの制限)した状態になり、これが強い痛みや可動域の低下を引き起こします。
肩の関節包が硬くなったり、炎症後に関節の動きが悪くなったりすると、本来の“滑り運動”が失われ、動かすたびに鋭い痛みが出ます。
四十肩・五十肩では、この関節のロックが痛みの中心になるため、筋肉のケアだけでは改善が進まないことが非常に多いです。
四十肩・五十肩の改善には、関節そのものにアプローチすることが不可欠です。
関節のズレが起こる背景と生活習慣
関節のズレ(アライメント不良)は、日常生活の中で少しずつ積み重なり、痛みの原因になります。
姿勢のクセや使いすぎ、体のバランスの偏りなどが続くことで、関節は本来の位置から少しずつズレてしまいます。
このわずかなズレが、関節の動きを不自然にし、周囲の筋肉や靭帯に余計な負担を与えます。
関節は筋肉や靭帯のバランスによって安定していますが、これらが崩れると関節が“ぐらつきやすい状態”になります。
その不安定さが動作ごとの負担を増やし、痛みの発生につながります。
例えば、下記のような要因で関節のズレが引き起こされます。
・猫背 → 肩甲骨が外側へ開く → 肩関節が安定しない
・腕の使いすぎ → 肩関節の疲労 → ズレと痛み
・加齢による筋力の低下 → 膝関節が支えられず痛みが出る
不安定な関節ほど動くたびに摩擦が生まれ、関節周囲の組織が過敏になりやすくなります。
鍼灸が関節の痛みに効果的な理由

当鍼灸院では、関節のズレや動きの悪さに対して鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)治療にてご対応をしております。
鍼灸は、関節の痛みの根本原因となる“深部の緊張”を緩め、関節が動きやすい状態へ導く効果がございます。
深部の筋肉が緩むと、関節の周囲にかかっていた余計な緊張が解け、関節の動きに生じていた「ひっかかり」や違和感が少しずつ軽減されていきます。
筋肉の硬さによって関節が引っ張られていた状態が改善されることで、関節は本来の軌道で動きやすくなります。
また、血流が促進されることで、関節を包む関節包や靭帯にも十分な酸素と栄養が行き渡り、こわばっていた組織が柔らかさを取り戻します。
これにより、動かすたびに生じていた抵抗感や痛みが和らぎ、関節を動かすことへの不安も少なくなっていきます。
さらに、関節周囲の緊張が緩むことで、これまで圧迫されていた神経への負担が減り、痛みやしびれといった神経症状も落ち着きやすくなります。
神経が過敏に反応しなくなることで、動作時の痛みが徐々に軽減されていくのです。
このように、関節の動きがスムーズになると、日常の何気ない動作でも痛みを感じにくくなり、「腕を上げる」「歩く」「立ち上がる」といった動きが楽になります。
結果として、痛みを気にせず過ごせる時間が増え、日常生活の快適さが大きく向上していきます。
まとめ
ここまでブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回こちらのブログでは【関節の動きの悪さが痛みの原因。鍼灸院で行う可動域改善と関節アプローチ】についてご紹介させていただきました。
関節の動きが悪い状態が続くと、筋肉や神経に負担がかかり、痛みはなかなか取れにくくなります。
関節は、本来スムーズに動くことで周囲の筋肉や神経への負担を分散しています。
しかし、関節の可動域が低下したり、動きにひっかかりが生じたりすると、その負担を筋肉や神経が代わりに受け持つことになります。
その結果、筋肉は過剰に緊張し、神経は刺激されやすい状態となり、痛みが慢性化しやすくなるのです。
・筋肉をほぐしても、動かすとすぐ痛みが戻る
・特定の角度や動作だけで痛みが出る
・可動域が狭いまま日常生活を送っている
このようなケースでは、痛みの根本に「関節の動きの悪さ」が関係していることが少なくありません。
痛みが長引いている場合、筋肉だけでなく関節の動きそのものに目を向けることが、改善への重要なポイントとなります。
当鍼灸院では、関節のズレや動きの悪さに対して、鍼灸治療で対応しております。
鍼灸は、関節の痛みの原因となりやすい深部の筋緊張を緩め、関節が本来の動きを取り戻しやすい状態へ導く施術です。
深部の筋肉が緩むことで、関節の「ひっかかり」や違和感が軽減され、血流の改善により関節周囲の組織も柔らかさを取り戻します。
その結果、神経への負担が減り、動作時の痛みが和らぎやすくなります。
関節の動きがスムーズになることで、日常動作が楽になり、痛みを気にせず過ごせる時間が増えていきます。
関節の痛みや動かしにくさを感じたら、早めに状態を確認し、適切なケアを始めることが大切です。
なかなか治らない慢性症状でお悩みの際にはぜひ一度ご相談くださいませ。
その他にも気になる点やご不明点がございます際には、どうぞお気軽に【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】までお問い合わせください。
【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師:熊谷陸
この記事を書いた人
あん摩マッサージ指圧師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第146112号)
はり師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 184484号)
きゅう師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第184295号)
公益社団法人 日本鍼灸師会 会員
公益社団法人 埼玉県鍼灸師会 会員
所沢市鍼灸師会 会員
サウナマイスター
習字 2段
書記 2段
空手 茶色帯
◯実績
FCバルセロナアカデミートレーナー帯同
MLBロサンゼルス・エンゼルス研修
ZUMBAカンファレンストレーナー帯同
東急スポーツサッカートレーナー帯同
おこしやす京都トレーナー帯同
社会人野球部トレーナー研修
都内鍼灸接骨院にて院長