介護職はなぜ坐骨神経痛になりやすい?原因と改善

こんにちは。【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師の熊谷陸です。→熊谷陸の経歴・実績についてこちら
介護のお仕事を続けている中で「腰から足にかけて痛みやしびれが出てきた」「湿布や痛み止めを使ってもなかなか良くならない」と感じていませんか?
介護職の方に坐骨神経痛が多いのは、決して偶然ではなく、日々の身体の使い方や職場環境に深く関係しています。
特に、利用者様を支えるために前かがみになったり、抱え上げたりする動作は腰やお尻に大きな負担をかけます。
その結果、坐骨神経に圧迫が起こりやすく、慢性的な痛みやしびれにつながってしまいます。
こちらのブログでは、介護職がなぜ坐骨神経痛になりやすいのかという原因と、今日から実践できる改善方法について分かりやすくご紹介いたしますのでぜひご参考になりますと幸いです。
所沢市小手指町・所沢市山口地域周辺で、坐骨神経痛のお悩みの方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。

目次
介護職が坐骨神経痛になりやすい理由

介護の現場では体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。
そのため、坐骨神経痛を訴える方が非常に多いのが現状です。
ここでは、介護職がなぜ坐骨神経痛になりやすいのか、その主な原因を3つの視点から解説いたします。
利用者の移乗や抱え上げで腰に負担が集中
介護職の方は、利用者を抱えたり移動をサポートする場面が多いため、腰に強い負担がかかり、坐骨神経痛を発症しやすくなります。
人の体重を支える動作は、日常生活で経験するよりもはるかに大きな負荷を腰へ与えます。
特に、急に体を持ち上げたり、バランスを崩した利用者を支えたりする動作は、腰やお尻の筋肉を酷使し、神経を圧迫する原因になります。
例えば、ベッドから車椅子への移乗や入浴介助などは、介助者が中腰で体を支えることが多く、腰に一点集中で負担がかかります。
その結果、腰椎やお尻の筋肉が硬直し、坐骨神経が圧迫されやすい状態が続いてしまいます。
実際に「移乗介助のあとに急に腰から足にかけて痛みが出た」というケースは珍しくありません。
利用者を支える仕事の特性上、腰への過度な負担は避けられないため、介護職は坐骨神経痛になりやすいのです。
中腰や立ち仕事が長時間続くことで筋肉が硬直
介護職は中腰姿勢や立ちっぱなしの時間が長いため、腰やお尻の筋肉が硬直しやすく、坐骨神経痛を引き起こす要因となります。
中腰の姿勢は腰椎に強い圧力を与え、筋肉に負担をかけ続けます。
また、立ち仕事が多い環境では血流が滞りやすく、筋肉の柔軟性が失われて硬くなることで、神経の圧迫が生じやすくなります。
介護職の特徴である中腰や立ち仕事の多さは、筋肉の硬直を招き、坐骨神経痛を発症させやすい条件となっております。
精神的ストレスや疲労による自律神経の乱れ
介護職は精神的なストレスや心身の疲労が大きいため、自律神経が乱れ、坐骨神経痛を悪化させやすくなります。
精神的なストレスや長時間労働による疲労は、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めたり血流を悪化させたりします。
その結果、痛みを感じやすくなり、坐骨神経痛の症状が強く出ることがございます。
また、疲労が抜けないまま働き続けることで、筋肉のこわばりが慢性化し、坐骨神経痛を長引かせてしまうケースも多いです。
介護職は身体的な負担だけでなく、精神的ストレスや疲労も重なり、自律神経を乱して坐骨神経痛を悪化させやすい環境にあるのです。
介護職におすすめのセルフケア方法
介護職はどうしても体に負担がかかりやすいお仕事です。
そのため、日々の業務の中でセルフケアを取り入れることが、坐骨神経痛の改善や再発予防につながります。
ここでは、特に効果的な3つの方法をご紹介いたします。
腰やお尻の筋肉をほぐすストレッチ

坐骨神経痛の改善には、腰やお尻の筋肉を柔らかく保つストレッチが有効的です。
坐骨神経痛は、腰やお尻の筋肉が硬くなることで神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こすことが多くございます。
そのため、ストレッチで腰やお尻の筋肉をゆるめることで、神経への負担を減らし、症状の緩和につながります。
ストレッチの方法は、まず椅子に座っていただき、片足を反対側の太ももにのせ、上半身をゆっくり前に倒します。
お尻の外側が伸びるのを感じながら20〜30秒キープしてください。
これを左右1セットずつ行うだけでも、お尻や腰の緊張がやわらぎます。
デスクワークの合間や休憩時間にもできるため、介護職の方も簡単に行うことができるかと思います。
毎日のストレッチを習慣にすることで、腰やお尻の筋肉が柔らかくなり、坐骨神経痛を和らげる助けになります。
正しい姿勢と体の使い方(腰でなく股関節で支える)
介護動作では、腰ではなく股関節で体を支える姿勢を意識することが、坐骨神経痛の予防・改善につながります。
介護の現場では利用者を抱える場面が多く、腰だけで持ち上げようとすると大きな負担がかかります。
股関節をしっかり使って体重を分散させることで、腰に集中していた負荷を軽減できます。
移乗介助の際には、背中を丸めて中腰で抱え込むのではなく、股関節を曲げて腰を落とし、脚全体で支えるようにしましょう。
また、利用者を持ち上げるときは「自分一人で無理をしない」「できるだけ補助具を活用する」ことも重要です。
姿勢を意識するだけで「腰の痛みが軽くなった」という方も多くいらっしゃいます。
介護の現場では、腰に頼らず脚で支える動作を身につけることが、坐骨神経痛の改善と再発予防に直結します。
仕事中の休憩でできる簡単セルフケア
仕事の合間に取り入れられる簡単なセルフケアも、坐骨神経痛の症状改善に効果的です。
介護職は長時間同じ姿勢を続けやすく、血流が滞って筋肉が硬くなることが痛みの原因になります。短時間でも体を動かすことで血流が改善し、症状の悪化を防ぐことができます。
おすすめは「腰回し」と「かかとの上げ下げ」です。
腰回し:立ったまま骨盤を大きく円を描くようにゆっくり回します。1分程度で腰回りの血流が促されます。
かかとの上げ下げ:立ったままかかとを上げ下げするだけでふくらはぎの筋肉が働き、下半身の血流が改善します。
いずれも数分でできるので、休憩や移動の合間に取り入れてみてください。
坐骨神経痛がお辛い際には、ぜひ一度ご相談くださいませ
セルフケアを続けてもなかなか坐骨神経痛の症状が良くならない場合には、ぜひ一度鍼灸治療を試してみてください。
鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)治療は、深部の筋肉や血流、自律神経といった体の根本的なバランスに働きかけ、自然な回復力を引き出す治療法です。
坐骨神経痛は、腰やお尻の深い部分にある筋肉が硬くなり、神経を圧迫することで起こることが多くございます。
ストレッチやマッサージでは届きにくい筋肉に対して、鍼はピンポイントで刺激を与え、筋肉の緊張をやわらげます。
また、鍼によって血流が促進されることで、滞っていた老廃物や疲労物質が流れやすくなり、体の回復がスムーズになります。
さらに、鍼灸には自律神経を整える作用があり、ストレスや疲労で乱れた体のリズムを落ち着かせる効果も期待できます。
セルフケアを続けても改善しない坐骨神経痛は、筋肉・血流・自律神経といった“体の深い部分”に原因が潜んでいることが多いです。
鍼灸はその深部に直接アプローチできる治療法ですので、慢性的な痛みやしびれにお悩みの方は、ぜひ一度鍼灸を取り入れてみてください。
坐骨神経痛に対する鍼灸治療の効果について詳しくはこちら
まとめ
ここまでブログを読んでいただきありがとうございます。
今回こちらのブログでは【介護職はなぜ坐骨神経痛になりやすい?原因と改善】についてご紹介しております。
介護職が坐骨神経痛になりやすい理由として、【利用者の移乗や抱え上げで腰に負担が集中】【中腰や立ち仕事が長時間続くことで筋肉が硬直】【精神的ストレスや疲労による自律神経の乱れ】の3つがございます。
介護職では、肉体的な疲労だけでなく精神的にも大きな負担がかかる場合がございます。
その場合は、坐骨神経へのアプローチだけでなく、自律神経の働きにもアプローチをして改善を目指していく必要がございます。
セルフケアの方法としては【腰やお尻の筋肉をほぐすストレッチ】【正しい姿勢と体の使い方(腰ではなく股関節で支える)】【仕事中の休憩でできる簡単セルフケア】の3つをご紹介しております。
どれも日常生活に取り入れやすいようなものをお伝えしておりますので、ぜひご参考にしていただければと思います。
もし、セルフケアでもなかなか改善せずに辛い症状が続いている場合は、鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)治療をおすすめしております。
鍼灸治療には、ストレッチやマッサージではアプローチの難しい箇所に対しても施術を行うことができます。
その結果、坐骨神経痛の症状を改善・緩和することができます。
当鍼灸院でも坐骨神経痛に対する施術を行っておりますので、ぜひ一度ご相談くださいませ。
その他に気になる点やご不明点がございます際には、どうぞお気軽に【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】までお問い合わせくださいませ。
【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師:熊谷 陸
この記事を書いた人

あん摩マッサージ指圧師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第146112号)
はり師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 184484号)
きゅう師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第184295号)
公益社団法人 日本鍼灸師会 会員
公益社団法人 埼玉県鍼灸師会 会員
所沢市鍼灸師会 会員
サウナマイスター
習字 2段
書記 2段
空手 茶色帯
◯実績
FCバルセロナアカデミートレーナー帯同
MLBロサンゼルス・エンゼルス研修
ZUMBAカンファレンストレーナー帯同
東急スポーツサッカートレーナー帯同
おこしやす京都トレーナー帯同
社会人野球部トレーナー研修
都内鍼灸接骨院にて院長