冬のコートで肩こりが悪化する理由と改善方法

こんにちは。【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師の熊谷陸です。→熊谷陸の経歴・実績についてはこちら
冬になると、暖かさを求めてコートを羽織る機会が増えてくるかと思います。それと同時にコートの機会が増えると肩こりや首の辛い症状が引き起こされやすくなります。
特に冬用の厚手アウターは、知らず知らずのうちに肩や首に負担をかけてしまうことがございます。
重さのあるコートを長時間着ていたり、寒さで自然と肩がすくみがちな姿勢が続いたりすると、筋肉が緊張しやすくなり、肩こりを悪化させる原因になります。
「冬だから仕方ないのかな…」と思ってしまいがちですが、実はちょっとした工夫や適切なケアで、冬の肩こりはしっかり改善することができます。
こちらのブログでは、冬のコートが肩こりを招きやすい理由と、その改善方法を解説していきます。
つらさを我慢せず、冬でも心地よく過ごすためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

目次
冬のコートは肩こりを悪化させやすい

冬のコートは防寒のために欠かせないアイテムですが、実は肩や首の負担を増やし、肩こりを悪化させやすい要因になります。
特に厚手のアウターを選ぶ冬は「重さ」「姿勢」「血流低下」の三つが重なりやすく、肩こりが発生しやすい季節です。
まずは、なぜコートが肩こりの原因になりやすいのかご紹介していきます。
冬にコートを着ると肩こりが辛くなるのは「重さと姿勢」が原因
冬用コートの“重さ”と、寒さによって起こる“姿勢の崩れ”が重なることで、肩こりは悪化しやすくなります。
冬の厚手コートは、生地そのものが密で重く、肩で支える負担が大きくなりがちです。
さらにアウトドアのシーンでは寒さに対抗するため、無意識のうちに肩がすくみ、首・肩の筋肉が緊張しやすくなります。
この「重さ × 姿勢の変化」が続くと、肩周りの筋肉が硬くなり、血流が滞ることで、肩こりを感じやすくなるのです。
冬の肩こりを予防するためには、コートの重さを意識しつつ、寒さで縮こまる姿勢をなるべく避ける工夫が大切です。
厚手のアウターほど肩こりが起こりやすい理由とは
保温性の高い厚手アウターは、暖かい一方で“重量が肩に集中する”ため、肩こりを感じやすくなります。
冬用のコートは、中綿入り・ウール素材・ロング丈など、どうしても重さが増しやすい特徴がございます。
その重量がすべて「肩の一点」で支えられるため、筋肉にかかる負担が大きくなります。
さらに厚手の生地は動きを制限しやすく、肩や腕まわりの可動域が狭くなることで筋肉が硬くなりやすいのも原因のひとつです。
可動域が狭い状態で長時間過ごすと、筋肉のポンプ作用が働きにくくなり、血流が低下し、肩こりへとつながります。
冬のコートを選ぶ際は、暖かさだけでなく「重量」や「肩・腕が動かしやすいデザイン」も意識することで、肩こりを防ぎやすくなります。
姿勢の乱れが冬のコート肩こりをさらに悪化させる
姿勢が乱れている状態で重いコートを着ると、肩こりがさらに悪化しやすくなります。
猫背・巻き肩・頭が前に出る姿勢などがあると、肩にかかる負担が大きくなります。この状態で重いコートを着ると、肩の筋肉が常に引っ張られた状態となり、筋緊張が強くなります。
また寒い時期は体が縮こまりやすく、普段よりも姿勢が乱れやすい傾向がございます。
この「悪い姿勢 × 重いコート」の組み合わせが続くと、肩こりだけでなく頭痛・首コリを感じやすくなることも少なくありません。
冬の肩こり悪化を防ぐためには、コートの選び方だけでなく、日常の姿勢を整えることが欠かせません。
特に、肩甲骨まわりの柔軟性を保つことが肩こり予防に効果的です。
冬のコート肩こりを改善するための鍼灸ケアの役割

当鍼灸院では、冬のコートによる肩こりに対して鍼灸(しんきゅう・はりきゅう)治療での改善をおすすめしております。
鍼灸は凝り固まった深部の筋肉まで届き、血流を促進して疲労物質を流れやすくします。
さらに自律神経の調整が進むことで、筋肉がリラックスしやすくなり、正しい姿勢を取り戻しやすくなります。
この2つの作用が、冬に特有の重さや姿勢の崩れから生じる肩こりに効果的に働き、改善・解消が可能となります。
鍼灸治療による血流改善の効果
鍼灸は、冷えや重さによって滞った血流を効率よく改善します。
冬の肩こりでは、コートの重さと寒さによる筋緊張が重なり、肩・首まわりの血管が圧迫されやすくなります。
筋肉が固まったままでは血液の流れが妨げられ、酸素や栄養が十分に行き届かない状態が続いてしまいます。
鍼灸では、まず筋肉そのものをゆるめることによって、血管を圧迫していた張りがほどけます。
筋肉が柔らかさを取り戻すと、周囲の血管が再びしなやかに広がり、血液が流れるスペースが確保されます。そのため、寒さで冷えていた部位に温かさが戻りやすくなります。
さらに、鍼が組織に微細な刺激を与えることで、身体は自然な修復反応が引き起こされます。
この過程で、血管を広げるはたらきをもつ物質が分泌され、局所の血流がより活発になります。
マッサージでは届きにくい深部の筋肉にも刺激が及ぶため、深層の血流不足が改善される点は鍼灸ならではの強みといえます。
姿勢の崩れを整えて、肩こりの改善
姿勢が整うことで、冬のコートの重さが肩だけに偏ってかかる状態が改善され、肩こりが大幅に軽減されていきます。
冬の肩こりがつらくなる背景には、「重いコート」と「姿勢の崩れ」が同時に存在していることが深く関わっています。
猫背や巻き肩など、上半身が前に傾いた姿勢が習慣になっていると、コートの重さがすべて肩の前側に集まり、筋肉が引っ張られ続ける状態が生まれます。
本来であれば体全体で分散されるはずの荷重が肩だけに偏るため、冬場は特に負担が強くなり、肩こりが悪化しやすくなるのです。
鍼灸では、まず緊張して硬くなった筋肉をゆるめることで、姿勢を支える背中や肩甲骨まわりの筋肉が働きやすい状態をつくります。
そして胸が開きやすくなることで、前へ倒れていた姿勢が自然と元の位置に戻り、巻き肩が改善しやすくなります。
姿勢が整うことで、コートの重さが肩だけに集中せず、背中や体幹へバランスよく分散されるようになり、肩への負担がやわらいでいきます。
また、姿勢が整うと呼吸が深くなり、肩や首に余計な力が入りにくくなるため、筋肉の緊張が続きにくい点も大きなメリットです。
姿勢と肩こりは一見関係が薄そうに見えて、実は密接につながっているため、姿勢改善は肩こりを根本的に軽減するための重要なプロセスといえます。
冬のコート肩こりを改善して快適に過ごすためのアドバイス
冬の肩こりは「重いコート」「姿勢の乱れ」「冷え」の3つが重なって起こります。
ですが、少しの工夫と正しいケアを取り入れることで、つらさを軽減しながら快適に冬を過ごすことができます。
ここでは、今すぐ実践できる方法をご紹介いたします。
首・肩まわりを温める簡単ケア
首・肩を温める習慣を取り入れることで、冬の肩こりは軽減しやすくなります。
筋肉が冷えると血流が悪くなり、肩こりが起こりやすくなります。マフラーやホットタオルなどで温めると筋肉がゆるみ、血流が戻りやすくなります。
これにより、肩や首にかかる負担が軽減されます。
朝の準備中にホットタオルを当てたり、外出時にマフラーで首元を温めたりするだけでも、体全体が温まり、肩こりの予防になります。
肩こりの原因となる「冷え」を防ぐことは、冬のコート肩こり対策としてとても有効です。
重心を整える軽いストレッチ
軽いストレッチで重心を整えると、冬のコートによる肩こりを予防しやすくなります。
ストレッチを習慣化すると、肩甲骨まわりが動かしやすくなり、姿勢が整いやすくなります。
正しい姿勢で過ごすことで、コートの重さが体全体に分散され、肩だけに負担が集中しなくなります。
背伸びをする、肩甲骨を寄せる、深呼吸に合わせて背中を広げるなど、ほんの少しの動きでも重心が整い、肩こり予防になります。
首・肩のストレッチ①

両手を後ろで組み、胸を張りながら腕を体から離すように後ろに下げます。
できる限り、腕を後ろに下げながら顔を上にあげていきます。
首・肩ストレッチ②

両手を横に伸ばして、左手は手・腕・肘・肩全体を外巻きに捻ります。反対の右手も手から肩まで全体を内巻きに捻ります。
その後、両手を反対方向へと捻ります。左手と右手が反対方向に捻るようにストレッチを行いましょう。
まとめ
ここまでブログを読んでいただきありがとうございます。
今回こちらのブログでは【冬のコートで肩こりが悪化する理由と改善方法】についてご紹介させていただきました。
冬の肩こりは「コートの重さ」「寒さによる姿勢の崩れ」「血流の低下」が重なって起こるものです。
そのため、負担がどこで生まれているのかを理解し、適切なケアを取り入れていくことで、冬でも快適に過ごすことができます。
冬のコートが「どのように肩へ負担をかけているのか」を理解することが、肩こり改善の最初の一歩になります。
冬用のアウターは、保温性を高めるために厚手の生地や中綿が使われており、どうしても重さが増しやすくなります。肩はその重さを直接支えるため、負担が蓄積しやすい部位です。
さらに、寒さで肩がすくむ姿勢が続くと、首や背中の筋肉まで緊張しやすくなり、全体のバランスが崩れてしまいます。
この「重さ × 姿勢 × 寒さ」の組み合わせが続くことで、肩こりは改善しにくくなり、日常生活の中で疲れやすさや張り感を感じることが増えていきます。
まずは、冬のコートそのものが肩に負担を与えやすいという仕組みを知ることで、改善のための行動が取りやすくなります。
冬特有のコートの重さや冷えによる肩こりは、鍼灸で「血流」と「姿勢」を整えることで着実に改善が期待できます。
鍼灸は、冬の肩こりの原因となる深部の筋緊張を和らげ、滞った血流を改善する効果がございます。
筋肉がゆるむことで周囲の血管が広がり、肩まわりに温かさが戻るようになります。
また、自律神経のバランスが整い、寒さで強くなっていた緊張がやわらぐことで、体が自然とリラックスしやすくなります。
加えて、鍼灸は姿勢を支える肩甲骨まわりの筋肉にも働きかけることができます。
前に倒れやすい姿勢や巻き肩が改善されると、コートの重さが肩だけに集中せず、全身へ分散されやすくなります。これは、肩こりの根本改善に欠かせないポイントです。
冬の肩こりは表面的なマッサージだけでは改善しにくい場合がございます。
深部から血流と姿勢を整える鍼灸は、冬のつらさを根本から軽減する心強いサポートになりますのでぜひ一度お試しいただければと思います。
日常の中でできる小さな工夫を取り入れることで、冬の肩こりを予防し、快適に過ごすことができます。
肩こりの原因はコートだけでなく、姿勢のクセや冷え、日々の習慣によっても左右されます。
少し意識を向けるだけで、肩へかかる負担は大きく変わります。
たとえば、コートを選ぶ際に重さや肩周りの動かしやすさを確かめること、外出時に肩がすくまないよう呼吸を深くすることなど、日常のさりげない心がけが改善に結びつきます。
また、ちょっとしたストレッチや、肩まわりを温める習慣を取り入れることで、筋肉が緊張しにくくなり、コートによる負担が軽減されます。
こうした「小さな積み重ね」は、冬の肩こりを予防するうえでとても効果的です。
ストレッチの方法に関してもブログ内でご紹介しておりますので、実践してみてください。
その他に気になる点やご不明点がございます際には【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】にお問い合わせくださいませ。
【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師:熊谷陸
この記事を書いた人
あん摩マッサージ指圧師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第146112号)
はり師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 184484号)
きゅう師免許証(国家資格 厚生労働大臣認定 第184295号)
公益社団法人 日本鍼灸師会 会員
公益社団法人 埼玉県鍼灸師会 会員
所沢市鍼灸師会 会員
サウナマイスター
習字 2段
書記 2段
空手 茶色帯
◯実績
FCバルセロナアカデミートレーナー帯同
MLBロサンゼルス・エンゼルス研修
ZUMBAカンファレンストレーナー帯同
東急スポーツサッカートレーナー帯同
おこしやす京都トレーナー帯同
社会人野球部トレーナー研修
都内鍼灸接骨院にて院長