痛みがあるのにレントゲンは異常なし。その理由とは？

こんにちは。【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師の熊谷陸です。→熊谷陸の経歴・実績についてはこちら

「痛みがあるのに、レントゲンでは異常なしと言われました。」

整形外科を受診された方から、このようなお声をいただくことは決して珍しくございません。

検査で問題がないと説明される一方で、実際には痛みや違和感が続いていると「なぜ痛いのかわからない」「このまま様子を見ていて大丈夫なのだろうか」と不安に感じてしまうかと思います。

レントゲンで異常が見つからなかったという結果は、決して「気のせい」や「我慢するしかない」という意味ではございません。

実は、レントゲン検査でわかることには限界があり、画像には映らない原因によって痛みが起こっているケースも多くございます。

こちらのブログでは、なぜレントゲンで異常がなくても痛みが出るのか・画像検査でわかること、わからないこと・そのような場合、どのように考え、行動すればよいのか、についてできるだけわかりやすくお伝えしております。

「異常なし」と言われたけれど、痛みが続いている方にとって、少しでも安心につながる内容となれば幸いでございます。

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痛みがあるのにレントゲンで「異常なし」は珍しくありません

痛みがあるにもかかわらず、レントゲン検査で「異常なし」と判断されるケースは、決して珍しいことではございません。

レントゲンは非常に重要な検査でございますが、確認できる情報には限りがある検査でもございます。

主に骨折や変形、明らかな構造異常を見つけることを目的としており、体に起こるすべての不調や痛みの原因を把握できるわけではございません。

そのため、実際には痛みや違和感があっても、画像上では問題が確認できないという状況が生じるのです。

レントゲンで異常が見つからないことと痛みが存在しないことは、必ずしも同じ意味ではございません。

レントゲンで「異常なし」とはどういう状況？

レントゲンで「異常なし」と言われた場合、それは骨に明らかな異常が認められなかったという意味でございます。

医療機関におけるレントゲン検査は、骨折や変形、腫瘍など重篤な疾患の有無を確認する目的で行われます。

そのため、「異常なし」という結果は、命に関わる病気や緊急性の高い骨の異常が否定された、という重要な判断でもございます。

一方で、筋肉の緊張、関節の動きの悪さ、神経の過敏な状態などは、レントゲン画像には映りにくい領域となります。

レントゲンでの「異常なし」は、体に問題がないという意味ではなく、骨の構造に重大な異常がないという医学的判断でございます。

なぜレントゲンで異常なくても痛みは起こるのか

痛みの多くは、「動かしたとき」「同じ姿勢を続けたとき」「疲労が溜まったとき」に強く現れます。

これらは、筋肉の硬さや神経の過敏さ、関節の動きの悪さといった機能的な問題が関与していることが多く、静止した状態を写すレントゲンでは評価が難しい領域となります。

・筋肉が常に緊張して血流が悪くなっている
・神経が刺激に敏感になっている
・関節がスムーズに動かず、周囲に負担がかかっている

このような状態は、画像には写らなくても、確かに痛みの原因となります。

レントゲンに異常が映らなくても、筋肉・神経・関節の機能的な問題が痛みを引き起こしている可能性は十分にございます。

痛みの原因は骨以外にあることが多い理由

実際の臨床現場では、痛みの原因が骨以外にあるケースが非常に多く見られます。

日常生活の中で体にかかる負担は、骨よりも筋肉や関節、神経に蓄積されやすい傾向がございます。

姿勢のクセ、同じ動作の繰り返し、長時間の座位や立位などが続くことで、筋肉や関節のバランスが崩れ、結果として痛みが生じます。

・デスクワークによる首や肩の痛み
・長時間の運転による腰やお尻の違和感
・立ち仕事での足や膝の痛み

これらは、骨の異常では説明できない痛みの代表例でございます。

痛みの原因は、必ずしも骨にあるとは限らず、体の使い方や負担の積み重ねが大きく関係しております。

レントゲンで異常なしと言われた後に考えたい行動とは

レントゲンで異常なしと言われた後は、「痛みがある」という事実を出発点に、次の行動を考えることが大切でございます。

画像検査で重い疾患が否定されたことは安心材料ではございますが、同時に「骨以外の原因を考える段階に入った」とも捉えることができます。

痛みが続いている以上、体のどこかに負担や不調が残っている可能性が高く、その原因に目を向けることが改善への第一歩となります。

「異常なし＝何もしなくてよい」ではなく、「次に何を確認すべきか」を考えることが重要でございます。

薬や湿布で改善しない痛みへの考え方

薬や湿布を使っても痛みが改善しない場合は、対処の方向性を見直す必要がございます。

薬や湿布は、炎症や痛みを一時的に抑える目的で使用されることが多く、原因そのものを改善するものではございません。

そのため、原因が筋肉の緊張や神経の過敏、関節の動きの悪さにある場合、効果を感じにくかったり、使用をやめると症状が戻ったりすることがございます。

・湿布を貼っている間は楽だが、外すと痛みが戻る
・痛み止めを飲んでも根本的には変わらない
・日によって痛みの場所や強さが変わる

これらは、痛みの背景に別の要因が潜んでいるサインと考えられます。

薬や湿布で改善しない痛みは、「体の使い方や状態そのもの」を見直す必要がある段階といえます。

治療院への相談が向いているケースとは

レントゲンで異常がなく、痛みが続いている場合は、接骨院や鍼灸院・整体院といった治療院への相談が適しているケースが多くございます。

治療院では、画像では評価しにくい筋肉の緊張、関節の動き、神経の反応などを直接確認し、体の状態に合わせた施術を行うことが可能です。

特に、原因が複合的な場合や、日常生活の影響が大きい痛みには、こうした評価が有効となります。

・原因がはっきりせず不安が続いている
・動かしたときに痛みが強く出る
・同じ症状を何度も繰り返している

このような場合、専門的な視点で体を見直すことが安心につながります。

痛みが続くときこそ、体の状態を多角的に見られる治療院への相談が有効でございます。

まとめ

ここまでブログを読んでいただき、ありがとうございます。

今回こちらのブログでは【痛みがあるのにレントゲンは異常なし。その理由とは？】についてご紹介しております。

レントゲンで異常が見つからなかった場合でも、体に感じている痛みには必ず理由がございます。

画像検査はとても重要な判断材料ではございますが、あくまで確認できるのは主に「骨の状態」です。

骨折や変形といった構造的な異常を調べるための検査であり、筋肉の緊張や神経の過敏さ、関節の動きの悪さ、体の使い方といった“機能的な問題”まですべてを映し出せるものではございません。

そのため、画像上は問題がなくても、体の内部では負担が少しずつ蓄積し、動かしたときだけ痛む、姿勢によって症状が変わる、疲労や冷えで悪化するといった形で痛みが現れることも多く見られます。

「異常なし」と言われたからといって、痛みの原因が存在しないわけではない、という視点を持つことが大切です。

また、痛みがなかなか改善しない場合には、痛い部分だけでなく、体全体の状態を総合的に見直す必要がございます。

人の体は、筋肉・関節・神経が互いに影響し合いながらバランスを保っており、一か所の不調が別の部位に負担をかけているケースも少なくありません。

姿勢や体の使い方のクセ、左右差、関節の動きの制限、筋肉の硬さや疲労の蓄積などを丁寧に確認していくことで、画像では見えなかった本当の原因が明らかになることもございます。

レントゲンで異常がないと言われたものの、不安や違和感が続いている場合には、我慢を続けるのではなく、早めに専門家へ相談されることをおすすめいたします。

痛みを抱えた状態が長く続くと、筋肉の緊張や神経の過敏さが定着し、回復までに時間がかかってしまうこともあるためです。

一方で、早い段階で体の状態を確認し、適切なケアを行うことで、症状の長期化を防ぎやすくなります。

レントゲンで異常がなくても、痛みには必ず理由がございます。

原因がわからず不安を感じているときこそ、無理をせず、体を別の角度から見てくれる専門家に相談し、ご自身の体と向き合う一歩を踏み出してみてください。

何か気になる点やご不明点がございます際には、【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】までお問い合わせくださいませ。

【所沢肩こり腰痛マッサージ鍼灸院】鍼灸マッサージ師：熊谷陸